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1909-01-01 Friday はつせの世界 第三章 0

[log.2045.06.26 title="IJN TaskTeam Total Report @ 1908"]

<LHD6042-0004_夕顔>では、始めましょうか。

<LHD6042-0527_本田>了解

<LHD6042-0666_真田>おk

<LHD6042-0803_柏木>はい

<LHD6042-1283_夕霧>了解です。

<CG194-220_計枝>よろしくお願いします。

<CG194-325_光子>よろしこー

<LHD6042-0004_夕顔>一応確認ですが、このセッションログはAIのみ閲覧可能な秘匿データになります。艦内のゲスト各位には決して見せないように。

<LHD6042-0803_柏木>朝日技研出向AI間での回覧は問題ありませんね。

<LHD6042-0004_夕顔>問題ありませんが、ハードコピーは禁止です。では、1908年の大日本帝国および各国の状況をまとめましょう。

<LHD6042-0666_真田>技術資料は後でまとめてzipでうp

<CG194-325_光子>ソースは適宜アーカイブ参照のこと。

<LHD6042-0527_本田>アイアイサー

<LHD6042-0004_夕顔>では、まずは経済から。

<CG194-220_計枝>経済の伸びは順調です。牽引しているのは政府のインフラ投資と民間の設備投資です。

<CG194-220_計枝>鉄道と電力への投資がもっとも額が大きいですが、民間企業、特に中小企業向けの低利子融資政策も成長を底支えしています。しかし、赤字国債の発行額が予想以上に膨らみつつあるので、大蔵省は金融政策の手綱を幾分締めて一時的に調整する必要がある、という判断をしているようです。

<CG194-325_光子>鉱山や地下資源開発も順調ですねー。満州・朝鮮の石炭と鉄は米英系資本と三井三菱住友が合弁して開発していまーす。菱刈の金山も1908年3月に開業してますよー。石油採掘も、帝国石油が相良油田と大面油田で操業を始めています。

<CG194-325_光子>農業は、農地改革の影響が漸く出てきつつありますねー。全体的に堅調ですけど、肥料や品種の改良と、大規模農業組合の導入が進むともっと生産力が上がってくると思いまーす。

<LHD6042-0803_柏木>工業で顕著なのは、製鉄と造船の伸びですね。特に造船は、昨年よりも2.4倍の建造量になってまして、横浜・神戸・呉・長崎をはじめとして各地でドックの増強が進行中です。室蘭で行った工法を転用しており、大型船渠も比較的スムーズに開削出来ていますが、重機類が無いのが痛いところです。

<LHD6042-0803_柏木>また、化学肥料と化学繊維の方もそれぞれ商業生産が始まっています。特にナイロンとアクリル繊維は海外からも強い注目を集めています。各国での特許取得も朝日技研がほぼ済ませています。

<LHD6042-0803_柏木>逆に機械類の製造はまだ出遅れています。民間で発電機や送電装置、電灯などを作っていますが、農業機械や車両はまだ民生品まで生産が広がっていません。今のところ、陸軍向けのトラックの生産を少しずつ拡大しているところです。

<LHD6042-0004_夕顔>状況としては悪くないですね。次、技術開発を。

<LHD6042-0666_真田>技術開発は可もなく不可もなく。

<LHD6042-0666_真田>理化学研究所で、既存技術の習得と再試が進んでいる。ただし、分野は医療・化学・数学・物理学に絞っている。生物学や天文学などは、研究者にそれなりの面子を揃え始めたところだ。

<LHD6042-0666_真田>目だった成功としては、ゲルマニウムダイオードと、極初歩的な電子銃があるが、半導体や電子顕微鏡の実用化まではまだまだ掛かりそうだ。医療では、結核破傷風のワクチンを試製している。また、抗生物質も試験が概ね終わり、製造方法の検討に入っている。おっと、そう言えば脚気治療法の確立で森林太郎・陸軍軍医総監がついに更迭されている。志賀潔には大山元帥から感状が出たそうだ。

<LHD6042-0004_夕顔>簡潔にありがとう。次は政策面。

<LHD6042-1283_夕霧>1908年の特筆すべき事項としては三点。成年男子普通選挙法の成立と、産業労働法の施行、治安警察法に基づく特別警察隊・防諜警察隊の設立です。1907年末に成立した農地改革法と合わせて、貧農の救済と大規模地主の奨励、地方都市人口の増加、二次及び三次産業の労働者確保が進んでいます。労働運動の合法化と治安警察法による取り締まりは、アメとムチとして機能し始めているようです。

<LHD6042-1283_夕霧>政権与党は引き続き政友会で第二次西園寺内閣が夏に成立しています。政友会は比較的社会民主的な政策を進めているため、既得権益を奪われた反発として旧不在地主層の同志会への支持が高まりつつあり、また、社会保障制度の完備に消極的な政友会への批判を強める無産階級の支持は改進党に集まっています。次回の総選挙ではいずれかの連立が成立する可能性もあります。ともあれ、議院内閣制は概ね順調に機能しているようです。

<LHD6042-1283_夕霧>また、新聞紙法、出版法及び放送法、即ち報道三法が11月に成立しました。これは史実と異なり、報道の自由を認めた基本法になります。ただし、報道媒体は地方自治体の許認可制を取っています。大きなところでは以上です。

<LHD6042-0004_夕顔>防諜体制については?

<LHD6042-1283_夕霧>現在のところ、防諜警察隊の強化が進んでいますが、最終的には特別公安警察を立ち上げる方向で調整中です。当面の主体は陸軍の憲兵隊になります。

<LHD6042-0004_夕顔>わかりました。次は外交面を。引き続き夕霧にお願いします。

<LHD6042-1283_夕霧>外交面ではそれほど大きな動きはありませんでした。

<LHD6042-1283_夕霧>大日本帝国の同盟関係は、1907年の段階と同じく四国協商体制です。日英同盟、日仏協商、日露協商は堅持されています。日露間の友好ムードは以前より高まっているようで、満州での日米英露四国の貿易額は増加しています。

<LHD6042-1283_夕霧>米国とも引き続き友好関係が維持されています。移民が史実よりも減っているためか、対日移民排斥運動もさほど強くはありません。満州での経済的な協調関係が効いていると考えられます。英国を加えた日英米のアジアにおける協調態勢は、1907年のエイボン協定を堅持しています。ただし、米国の海軍増強は大きな脅威となっています。グレート・ホワイト・フリートは、史実よりも増強されていました。

<LHD6042-1283_夕霧>ドイツはタンジール事件以来大きな動きを避けていますが、水面下の外交交渉は活発化しています。独露間には皇帝の間に非公式な対話が持たれていますし、バルカン半島や中東、アフリカへ盛んに働きかけています。また、大海艦隊の増強と膠州湾やニューギニア・サモアの防御力向上に努めており、警戒が必要です。英国が海軍増強で対抗することは必至でしょう。ドイツを中心とした西欧各国の動きについては、明石機関が注視しています。

<LHD6042-1283_夕霧>その他に大きな動きはありません。清では中国同盟会の活動が活発化しており、福島機関を通して間接的にその動きを支援しています。同時に、粛親王や醇親王などの皇族とコンタクトを持つほか、馮国璋、段祺瑞、張作霖などとも接触を持っています。トルコでは青年トルコ党革命が起こりましたが、史実どおり抜本的な国政改革には繋がっていません。明石機関は英国と協調してトルコとの関係を作るほか、個別にムスタファ・ケマルと接触しています。バルカン半島は全般的に小康状態ですが、テロが横行しており、いつ戦争に発展するか予断を許しません。またオーストリアは史実通り、セルビア及びモンテネグロの割譲を要求するものと思われます。参謀本部では、近く戦争があると踏んでおり、場合によっては顧問団を派遣する事も検討しています。南米は安定していますが、ABC各国の緊張から少しずつ軍拡傾向に進んでいます。戦艦売却の効果か、大日本帝国にも補助艦艇建造の依頼が来ており、次期一等駆逐艦のテストベッドとすることになっています。南アジアにはまだ大きな動きはありません。福島機関が各地に諜報員を配置しつつある、というのが唯一の成果でしょうか。以上です。

<LHD6042-0004_夕顔>最後に軍備について。

<LHD6042-0527_本田>まず陸軍からっす。室蘭の近衛教導師団は装備・兵員を完全充足してフル稼働状態になったっす。トラックや重砲も全て配備済みで、不足しているのは無線機など一部の機材だけっす。同様の配備と組織変更を、近衛師団及び第一師団から順に進めていく予定で、1910年中には常備12個師団の再編が終わる予定っす。

<LHD6042-0527_本田>また、陸士・陸大の制度やカリキュラムに大きく手が付けられてるっす。歴史系や科学系のカリキュラムが増えたほか、兵下士官上がりの陸士入学枠を増やす方向になったっす。陸大では海大との共同研究チーム制が始まったっす。手始めに暗号研究と戦史研究のチームが動いてるっす。以上。

<CG194-325_光子>海軍は、安芸級三隻、筑波級四隻が既に実戦配備されています。安芸級四番艦の肥前は年明け早々に就役予定です。新四四艦隊と並行して、巡洋艦と駆逐艦の更新も始まりました。巡洋艦は5000t級の最上級8隻、駆逐艦は1000t級の朝風級12隻を予定していますが、海軍内には14インチ以上の砲を搭載した超弩級戦艦を必要とする声も高まっています。1910~12年頃には予算が配分される可能性があります。並行して、三笠をはじめとした主力艦の退役が進む予定です。

<LHD6042-0004_夕顔>ありがとう。詳細部分は付属資料を各自参照して下さい。以上、レポートログを終了します。

[End of File]

ログファイル補足事項:発言者一覧

名称通称役職担当
はつせ004川瀬夕顔はつせ頭脳体副主幹補帝国本土部隊支援チームリーダー
はつせ527本田宗子整備課所属朝日技研出向技術担当
はつせ666真田シロ技術課所属設計支援
はつせ803柏木月子総務課所属朝日技研出向総務担当
はつせ1283川瀬夕霧本土部隊所属児玉元帥秘書官
ひゅうが220日向計枝*1ひゅうが主計担当本土部隊物資支援担当
ひゅうが326山本光子本土部隊所属山本大将秘書官

>第三章 1

*1ひゅうがかずえ